木曽義仲ゆかりの地 〜木曽町の観光スポット②「日義地域」〜
木曽町は平成17年11月に旧木曽福島町、日義村、開田村、三岳村の4町村が合併して誕生しました。旧町村の各地域にはそれぞれに発展した文化が根強く残っています。この記事では旧日義村の日義地域の魅力を紹介します。
木曽義仲ゆかりの地
木曽町日義地域は木曽義仲ゆかりの地としての風情が残るまちです。
平安時代末期の信濃源氏の武将である木曽義仲(源義仲)は幼少期より宮ノ越で暮らし、旗挙げをしました。墓がある「徳音寺」や「旗挙八幡宮」「巴淵」など義仲にまつわる史跡が点在しています。
義仲館(よしなかやかた)
義仲館は、木曽町にゆかりのある木曽義仲公や巴御前の資料館です。
2021年にリニューアルオープンし、アーティストが描く義仲や、様々な映像をご覧いただけます。
史実には残っていない二人の様子や、木曽町で過ごした日常の風景などを描くことで、二人の記録に残っていない生涯を想像しながら、楽しむことができます。
巴庵(ともえあん)
義仲館に併設された小さな休憩処「巴庵」。8 月~10 月末まで毎週末、お蕎麦のランチ営業 を行っております。腕を振るってくださるのは、宮ノ越で 23 年間、蕎麦屋を営んでいた篠 原健一さんです。これから秋にかけて紅葉が進み、少しずつ変化していく山々が美しいです。 残暑の今の季節は、さっぱりと冷やしかけそばがおすすめです。巴庵は、中山道歩きや義仲 館を訪れた方々、ご近所さんをはじめとする地域のみなさんが腰を下してゆっくりと楽し める場所として活用していきたいと計画しています。随時、今後の巴庵の営業スケジュール を義仲館の SNS や HP で発信していますのでご覧ください。
\ 蕎麦ランチ /
●営業時間
11:00~14:00
(売り切れ次第、終了)
●営業日 / 土日営業
(今年は 10 月末まで)
●住所
〒399-6201 長野県木曽郡木曽町日義 290-1(義仲館となり)
徳音寺(とくおんじ)
仁安3年(1168)、義仲が母小枝御前を葬った寺で、一族の菩提寺。
境内の墓所には、義仲の墓を中心に、右側に母小枝御前と今井四郎兼平、左側に巴御前と樋口次郎兼光の墓碑が並んでいます。
南宮神社(なんぐうじんじゃ)
義仲が宮ノ越に館を構えた際、現在の場所に移されたとされています。義仲の戦勝祈願所として、木曽家にとっては重要な神社でした。また、養蚕の神、安産の神としても崇められて、村内ばかりでなく、木曽中からの参拝者が絶えなかったといわれています。
旗挙八幡宮(はたあげはちまんぐう)
治承4年(1180)、義仲が以仁王の命令を受けて、平家追討の旗挙げをしたときに、この境内で戦勝祈願をしたことから旗挙八幡宮と呼ばれています。
拝殿脇にそびえる大ケヤキは樹齢千年で、幹の周囲は10mを超え、日本の古木の一つに数えられています。
巴渕(ともえがふち・ともえぶち)
義仲と共に幼少を過ごし、義仲と生涯を共にした愛妾巴の名にちなんで巴淵と呼ばれています。
木曽川が山吹山のふもとを迂回して形づくる深い淵に、神秘的な渦が巻いている淵です。
この淵に棲む竜神が巴に化身して義仲を守り続けたという伝説など多くの伝説が残る場所です。