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【ヤギとニワトリとわたしの暮らし】木守屋 佐藤美菜さん。


自己紹介をお願いします。

1997年、福島県川俣町生まれ。両親は30年間自然農で野菜やお米を育て、自給自足の暮らし。
2011年3月の東日本大震災を経験。福島第一原子力発電所の事故以降、山形県に避難。山形県にある全寮制の高校に入学、卒業後上京。
その一年後岡山県に移住。三年目は小さな掘っ建て小屋でヤギと猫との暮らし。電気ガス水道に頼らないオフグリットな生活を送る。同時に父親に自然農のノウハウを教わる。
2020年春きれいな水を求めて、御嶽山の麓の三岳に移住。

移住したきっかけを教えてください。

知り合いの家を訪ねた際、家の隣を奇麗な沢が流れているのを見て岡山にはない魅力に惹かれました。

しかし、家を探すといってもヤギが飼える環境が重要です。
自分は電気ガス水道なくてもいいけど、ヤギの餌となる草地は必須でした。その条件を満たす場所を紹介していただき、ヤギを軽バンの後ろに乗せて移住してきました。ヤギ小屋を建てるのも大家さんに全面協力していただいて、何の問題もなくお引越しできました。

御嶽山の麓。やさしい木漏れ日が森を照らす。

木曽町の第一印象を教えてください。

移住したいと思わせてくれた、幼い頃ここで育ったかのような感覚になる山が不思議でした。育った福島の山とは似ていないんですがね(笑)
越してきたばかりの時は、ヤギのロクちゃんとその山の中を散歩するのが癒しの時間でした。
ヤギにとって私しか仲間がいないので、後ろをずーーーーーっとついてきます!可愛い。
私はバイトを4つ掛け持ちしているのですが、どこでも親切にしていただいています。こんなに良くしてもらっていいのかなと思うくらいです。深い山々に囲まれた厳しい環境だからこそ、人とのつながりが強い場所なんだなということも感じました。何より面白い人たちです。

秋から冬に変わる季節。

木曽町での暮らしはどうですか?

木曽での暮らしは三年目ですが、今年の春から新しく『木守屋』という屋号で平飼い養鶏と無農薬野菜を始めました。始めたきっかけとしては両親が東日本大震災まで平飼い養鶏をしていたことが大きいです。当時は250羽ほど飼っていました。
私は個人的にヤギを飼っているように、動物と過ごす時間が好きです。その延長線上で生計を立てると考えた時に思いついたのが幼いころから慣れ親しんだ養鶏でした。自分が安心して卵をいただくために、小規模でも鶏を飼うことは自然な事でした。その卵を少しでも周りの皆さんにも食べてもらえたらいいなということで、現在さくらともみじ二種類の鶏を半々で計100羽ほど飼育しています。
自分で一から雛を育てるのは初めてのことだったので、悩みながらの日々でした。


白菜畑の管理中!
春菊の間引き作業。

木守屋さんのこれからについて教えてください。

野菜のほうは木曽福島にある「菓子蔵喜しろう」や「釜沼温泉大喜泉」に気まぐれで置かせてもらっています。


先日はふらっと木曽で開かれる「きそだにマーケット」にも出店しました!持参したお野菜は完売で、皆さんに買っていただけてうれしかったです。
卵の方はこれから産み始めるので、そしたらおいしい卵をお届けします!
販売ルートはまだ未定ですが(笑)季節のお野菜と合わせての販売も考え中です!


新鮮なお野菜をあなたへ。


私の好きなことの一つが料理です。遊びに来てくれた人に農園でとれた野菜を調理して食べてもらうのが小さな幸せです。木守屋の卵を使ってお菓子もどんどん作りたいです!!
Instagramもやっているので、フォローもお願いします。

同じく木守屋さんの鈴木滉杜さんの記事はこちら。